一部で噂のピンホールレンズが先日届きました。

カナダのThingyfy社が提供するPro仕様ピンホールレンズ
それがPinhole Pro Sです。(リンクは海外公式サイト)


クラウドファンディングサイトMach-yaで出資を募っていた一風変わったレンズです。
(リンクはMach-yaで出資を募っていた時のページで、現在プロジェクトは終了しています)
元々はKickstarterで人気を集めたプロジェクトのようですね。


ピンホールレンズってなんぞや!?
と思いませんでしたか?
筆者も原理なぞ全くわかってませんが、小学校の頃、箱に穴を開けて、箱の中に通ってきた光が景色を映すと言う実験をした記憶があります。それがピンホールカメラって言うお手軽なカメラ。

自作でレンズを作れないかな?なんて思ってしまった人が、カメラのマウントキャップに穴を開けて、ピンホールカメラと同じ原理を再現して「できたどー!!」と喜ぶ、誰でも簡単に作れる原始的なレンズ。

それがピンホールレンズです。

レンズと言うと怒る人が居そうですが、レンズ交換式のカメラに取り付けるパーツとして考えると、やっぱり「レンズ」になるんでしょうか。硝子とかの「レンズ」を通さないので、正確にはデジタルカメラをピンホールカメラ化するキットと言った方がいいのかもしれません。


話を元にもどしましょう。
DSC_0069
今回購入したピンホールレンズ。
名前にProとかついてる。

マウントキャップに穴を開けただけのピンホールレンズと一緒にされては困るのである。

外観を見てみよう。
DSC_0070
筆者が購入したのはPinhole Pro S 37mm。

一眼レフに使えるタイプで、もう一種類のPinhole Pro 55mmもあります。
筆者が購入した方は穴の口径が調整できず、その代わりに軽量&広角となっています。
55mmの方は口径(ピンホールの穴)を調整できるそうで、露出をレンズ側でも調整可能。

レンズキャップを外すと、本当に穴が開いているだけ。
DSC_0071
裏も当然、針の先くらいの小さな穴があるだけです。
DSC_0072
鏡筒は材質はわからないんですが金属製。見た目も中々いい感じです。これに58mmのUVフィルターを取り付けて、穴からゴミが入らないようにします。
DSC_0075
Pentax K-1に取り付けるとこんな感じ。
DSC_0077
DSC_0079
結構かっこいいです(笑)

早速、部屋で撮影を・・・と思ったんですが・・・
ファ・・・ファインダーが真っ暗で何も見えない・・・・
とりあえず、LVで確認しながら撮影すればなんとか写る感じ。

仕方なく、翌朝外で試し撮りしてきました。
レンズ側で露出の調整ができないので、カメラのシャッタースピードとISO感度で調整。
レンズが滅茶苦茶軽いので、持ち運びも楽ちんです。

早速パチリ。
IMGP4188
フレアが盛大(笑)

そして、焦点距離がイマイチ掴めません。
1~2mで文字が視認できるくらい。
IMGP4143
50~60cmくらいで、文字がはっきりする感じですかね。
IMGP4146
近づけば近づくほどしっかり写る印象です。

まぁ、コンセプトがカリカリを求めるレンズでは無いので、気にしたら楽しめません。

折角一眼レフ用のS37を買ったので、ファインダーで撮りたい所なんですが、筆者はLVで撮影するのをオススメします。明るい所であればファインダーでもうっすら被写体が確認できるんですが、本当に真っ暗で、筆者はファインダーを覗いているフリしながら、覗いていない方の目で確認しながら撮ってました。構図を想像でしか確認できないのも面白かったんですが、圧倒的にLV使ったほうが面白かったです^^;

しばらく撮っていて、ふとカスタムイメージを「クロスプロセス」にして撮影。
IMGP4245
・・おお・・雰囲気めっちゃ出る。
IMGP4619
K-1のクロスプロセスは、何種類かあるプリセットをランダムで撮影するというもの。
IMGP4534
カラーバランスがその時々で違うので、シャッターを連射にして撮りまくって遊びました。
IMGP4404
カリカリのキレッキレ写真と違い、何も考えず構えて撮るだけで味のある写真が大量生産できます。
IMGP4666


そしてこのレンズのもう一つのウリである、ピンホールシネマ
動画撮影可能なデジタルカメラであれば、これを使って動画を撮れるのです。

試しにクロスプロセスのまま、K-1で動画を撮ってみました。



手持ちであまり動きがありませんが、まさか動画もカラーバランスがランダムになるとは思ってませんでした(笑)K-1では滅多に使わない動画機能ですが、このレンズだと物凄く楽しめそう。

一日使ってみた感想。
構えてシャッターを切るだけなのに、とても楽しめました。
だけど、スマホで撮る写真とは一味違う。

ピンを外した写真の大量生産と言われればその通りなんですが(笑)

うーん・・こうなると55mmのPinhole Proも気になってしまうなぁ・・
クラウドファンディングが終わっているので、公式から海外取り寄せになるのかな?
簡単に買える機会があれば、55mm検討してみようかと思いました。


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