『 新世代のスターレンズ 』

PENTAXを使っている人なら、この響きはとても心揺さぶると思う。

Kマウントの利点として、今まで出したPENTAXブランドのレンズを未だ使える事なんですが
現役で使えるとは言えフィルム時代の物が多く、サードパーティ製のレンズも限られている現状
新レンズの発売は心躍らされるイベントです。(利点と言うか・・うん・・)

今回はフルサイズに参入して初の『フルサイズ対応 標準単焦点レンズ 』って事もあり
多くのユーザーから要望のあった一本である事は間違いないと思います。

早速、届いたレンズを開封!!
DSC_0071
新しいレンズの開封ってウキウキしちゃいますよね(笑)
DSC_0073
レンズ本体と説明書と花形フードの他にレンズケース付き。
DSC_0074
HD PENTAX DFA★50mm F1.4 SDM AW
K-1に装着してみるととってもしっくりくる形状。

レンズ構成は9群15枚
フィルタ経は72mm
絞り羽根は9枚構成
絞りF1.4~F16
重量約910g(フード装着時約955g)
防塵・防滴仕様
使用温度は-10℃~40℃
使用湿度は85%以下
マウントはKAF4

対応ボディはK-3やK-50以降の製品から使用可能なはずですが、現在K-3及びK-3ⅡとK-1及びK-1MarkⅡ、それとKPが対象となっており、K-50~の機種に関してはソフトウェアアップデート未定のようなので、絞り開放の撮影のみ可能と言う状況です(絞りが連動しない為)。

※ 一部記事を訂正致しました。
K-50からの機種であれば、絞りも連動するようです。
フルサイズ対応のレンズなので、APS-C機種であるK-50以降の機種であれば基本的な部分は問題ないかと思いますが、ソフトウェアアップデートはされていない為、動作未保証と言う事なのでしょうか?
試しにK-50で撮影した所、動作に問題はなかったのですが、本体液晶で撮影した画像を確認すると、かなり目の粗い画像となって表示されました。(圧縮画像のようなガビガビ画像)
実画像をPCで確認した所、問題なく細部まで綺麗に写せるている事を確認しました。
また、K-50には絞りに原因不明な不具合があり、乾電池駆動では安定して撮影できるものの、バッテリー駆動だと真っ黒な画像を量産してしまう現象が起きるのですが、たまたまなのかDFA★50では起きませんでした。


現行品のK-70までは、ソフトウェアアップデートでDFA★50の動作保証をしてほしい所ですが、個人的に所有しているK-50もアップデートで対応をお願いしたいです。

F1.4はFA50mm F1.4がありますが、新世代のスターレンズがどのような写りなのか・・
F1.2にしなかったのは” レンズの刷新 ”をイメージさせる為でしょうか?
筆者としてはF1.4でも十分・・と言うかFA50を使っていて結構難しいと感じていたので、必要十分と感じています。

問題の1kg近い重量。
今日一日K-1装着状態で首に下げて撮影した感覚だと『重いけど気にならない』って感想です。

これはK-1を購入した時にも感じた事ですが、ボディのグリップの良さと、ピントリングのグリップ形状、つまり持ちやすさに依存したものだと思われます。

問題の描写性能ですが、ぶらっと散歩した限りでは新型SDMモーターはとても静か。
爆速ではないものの、AFの正確性も被写体をしっかり捉える性能を有していると思います。
IMGP7794
ISO100 SS1/400 F5.6(Blogにアップロードする為等倍ではありません。)
AFの正確性ですが、まだスポットでしか試せていません。
IMGP7748
ISO100 SS1/10 F5.6 (同じく等倍ではありません)

が、例えばこんな被写体の前に格子のような物があると
そっちに引っ張られてしまう事は結構ありました。
こういう場合は、クイックシフトフォーカス対応の為、AFである程度ピントを併せてピントリングで調整するといった事が容易にできます。

描写の感想としては、被写体の輪郭は繊細でいてしっかりした描写と言う感想。
水のような質感も滑らかに、しかし被写体はしっかりと誇張してくれる気がします。

試し撮りとして同じ被写体をF値を変えて撮影してみました。
ホコリが被った被写体で申し訳ありませんが、家にあった造花で検証。
三脚使用。
Blogの制限があるので画像は等倍ではありません。

⬛ タブレットで確認したら拡大画像がつぶれちゃってました…
ボケの雰囲気だけ伝われば幸いです。

以下は検証の為に絞り値を写真下に書いたんですが
見づらかったので写真上部に絞り値を記載します。

F1.4
IMGP7814
F2.0
IMGP7815
F2.8
IMGP7816
F3.2
IMGP7817
F4.0
IMGP7818
F5.6
IMGP7819
F6.3
IMGP7820
F8.0
IMGP7821
F10.0
IMGP7822
F16
IMGP7824

ボケに関しては流石と言った感じです。
背景は自然にぼけて、捉えたい部分はしっかりと描写してくれる。
色乗りに関しては今回、全てマルチパターンオート+リバーサルフィルムで撮影していますが、見たままに加えて、良い感じで誇張をしてくれる印象でした。

まだ全然扱えてないのでレビューとしては物足りないですが、『 新世代のスターレンズ 』の名に恥じないレンズだと確信しています。

玉ボケも綺麗と言う噂なので、これから色々撮るぞー!\(^o^)/
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